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いのち輝く未来社会

池袋暴走事故の元院長、あらぬ方向に向かっているのではないでしょうね。

池袋で暴走事故を起こした元院長が、退院後も逮捕される様子がないので、メディアが再び取り上げています。任意聴取の際の変装には、自動車メーカー前会長の保釈シーンと重なるような印象を受けました。

 

しかしながら、前会長の方は、いきなり逮捕された上に、なかなか認められなかった後での保釈だったことを考えると、元院長は逮捕されないだけでも、かなりラッキーな状況にあると言えるでしょう。

 

一部メディアで既に指摘されているように、事故以前から杖を使用しなければ移動することもできなかったのであれば、元院長は、なぜ乗用車を運転する気になったのでしょうか。家族は、なぜ、運転を止めるように必死になって説得しなかったのでしょうか。

 

千葉の女児虐待死事件のように、元院長の配偶者なども、ほう助の疑いで逮捕されることも、場合によっては現実になってくるのでしょう。

 

元院長が逮捕されるかどうかも気がかりですが、元院長自身が、被害にあった関係者にお詫びの手紙を送っていることには、もっと驚きました。いつの間にか、事故の加害者が、被害者の住所を入手しているのです。お詫びの手紙の中に「事故により負傷された方々のお名前が、つい先頃まで私どもには知らされなかったため」と記載していることから、誰かから教えてもらったと推測できます。

 

捜査関係者やメディアの方々が被害者の個人情報すなわち氏名や住所を教えたのであれば、これもまた、千葉の女児虐待事件のように、加害者である父親に、女児が書いたアンケート結果のコピーを渡した行為と匹敵する、激しく憎むべき行為です。

 

私の勝手な推測ですが、ひょっとしたら元院長は、被害者全員から示談を得ることによって、自らの起訴を免れようと画策しているのではないのでしょうか。工業技術院という機関の院長に就き、瑞宝章を叙勲されたプライドを保つことに汲々としているのではないのでしょうか。そんな魂胆なら、警察はすぐにでも元院長を逮捕しなければなりませんね。

 

この元院長は、工業技術院で、世界に通用する実用的な『硬さの基準』を開発してきたらしいです。本当にそのような立派な工学技術者であったのなら、元院長がすべきことは、これまでのコネを総動員して不起訴を勝ち取ることではありません。

 

これまでの同志を集結させ、必要なときは我が身を実験台に差し出してでも、『子どもや子ども連れの人々を死傷させない社会システム』あるいは『運転免許証返納の基準』を開発することに他なりません。

 

変装などでコソコソとごまかそうとせず、会見を開いて堂々と自身の考えを表明することによって、たとえ実刑を受けることになったとしても、これまでの人生と同じように社会に貢献し続けることが許されるようになると、考え直していただきたいものです。