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関電金品問題は、元助役に対する関電幹部の「どうしようもないルーズさ」だけが原因なのでしょうか。

菓子箱の底に仕込んだ金貨など、元助役と関電幹部との現実離れした金品のやりとりで話題になった関電の問題ですが、少し整理してみると不思議な関係が浮かびあがってきます。

 

元助役が助役であった時期はおよそ30年前までのことです。その後、元助役は、2017年まで原発警備会社の取締役となり、同様に2018年まで関電の子会社の顧問を務めていました。つまりは関電の下請け会社の幹部でありながら、関電の子会社の社外アドバイザーであったわけです。

 

そうなると関電の幹部は、下請け会社の幹部であり子会社の社外アドバイザーから常識外れの就任祝いを渡されて、それを返品しようとしたら恫喝されたことになります。そんなことを繰り返す下請け会社や社外アドバイザーがいたら、その善後策を社内で協議するのが普通でしょう。

 

しかしこの元助役は法務省から感謝状をもらうくらいの人権教育の専門家でもあり、その分野で関電だけでなく福井県にも影響力を持っていたそうです。障害者雇用など人権に配慮するエクセレントカンパニーとして、関電は元助役を排除できなかったのでしょう。

 

小判を仕込んだ菓子箱を出入りの商人から渡されて『おぬしも悪よのう』と笑みを浮かべる代官のイメージがどうしても沸いてきます。ん?「代官」?

 

関電の幹部が代官であるとしたら、その代官の「お上」もいるはずです。経済産業省や資源エネルギー庁など関係する行政機関はたくさんありそうです。元助役の「お上」も関電だけでなく福井県庁も関係しているようです。

 

これらの行政機関の関係者には元助役や関電の幹部との関係をご存知だった方もおられるのではないでしょうか。いずれにしても、この問題は関電幹部の「どうしようもないルーズさ」だけではすまされないような気がします。

 

国会や報道機関の方々の活躍が楽しみになってきました。

 

 

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神戸市立小学校の教師いじめ事件に解決策はあるのでしょうか。

神戸市立小学校の教師いじめ事件の加害教師4名は、既にネット上では実名も顔写真も明らかにされており、警察に被害届も提出されています。警察による取り調べが始まるのも時間の問題なのでしょう。

 

いじめは、あるいはハラスメントなどと言い換えても、紛れもなく犯罪です。嫌がる人間を羽交い締めしてカレーを目や口に塗り付ける行為は、おそらく暴行罪に当てはまると思われます。

 

それに、他人の自動車の屋根に登ったり、シートにわざと飲み物をこぼすなどは、器物破損罪そのものでしょう。児童に「クラスつぶしたれ」などと名指しで脅して授業妨害するのは、信用毀損罪・業務妨害罪に相当すると思われますし、何よりも教育を受ける権利を持つ児童に対する強要罪が妥当と言えるのではないでしょうか。

 

また、校長から後輩教師の指導をする立場を与えられ、その上「かわいがっていた」と言いながら、校長に隠れて数々のいじめや嫌がらせ、ハラスメント行為を繰り返していたのであれば、それは正に詐欺行為と言えるのではないのでしょうか。

 

この事件では、校長がお気に入りの教師を引き抜く『神戸方式』という慣習も話題になっています。しかしながら、この事件で実際に行われた暴行の数々を見ると、『神戸方式』というのは、とんでもなく無知で無能な厄介者の教師の世話を、身内や先輩などから託された校長が、自身の責任において面倒を見るという、最悪の慣習のようにも思えてきます。

 

この事件では、小学校に通う児童が一番の被害者です。「クラスつぶしたれ」などと暴言を浴びて、教師間いじめのとばっちりを食わされただけでなく、最近2年間で児童のいじめ件数も増えたというのです。

 

パワハラの前校長や無能な暴力教師が4人もいるようなこの小学校では、たとえいじめがあったとしても、以前は、「いじめられてないよな」の一言で片付けられていたのではないでしょうか。最近の2年間で児童のいじめ件数が増えたというのは、とても隠しようのないとんでもないいじめが横行し始めたのだと捉えることもできます。

 

児童の学校生活を守るために、PTAを活用できないでしょうか。

 

PTAといえば役員選出が大変だったり、保護者の社交場のように変化している事例もあったりしているらしいですが、元々は、保護者と教師との評議会です。何か問題があったら行われる保護者への学校説明会というイメージがしっくりします。もちろん、その活動目的は、児童の学校生活を守ることです。

 

しかしながら、組織を持つ教師と自由参加の保護者とでは平等な力関係にはなりませんので、保護者側のまとめ役として行政の代表者を任命します。行政の代表者は役所の職員や警察署員、場合によっては児童相談所の職員や議会の推薦を受けた地方議員でも良いでしょう。何か問題が生じたときには、行政の代表者は保護者の立場を代表して問題解決のためのチームを組織し、児童の学校生活を守ります。

 

教師側の分が悪いようにも見えますが、問題は、この小学校のような教師間の暴行事件だけではありません。児童間のいじめ問題もあるでしょうし、モンスターペアレンツ問題も、このあたらしいPTAで評議されます。すべては、児童の学校生活を守るためです。

 

いじめは犯罪です。つまりは加害者が排除されるか反省を踏まえて改心しなければ、いじめはなくなりません。児童間のいじめはもちろん、教師間のいじめ、保護者と教師との間のいじめ、保護者間のいじめも、児童の学校生活を脅かします。

 

児童や学生の期間に、これだけのいじめやハラスメントに対する取り組みに囲まれていたら、現代社会に満ち溢れる数々のハラスメントも、そのうちには少しはマシになるのではないでしょうか。

 

『神戸方式』は、2021年春から廃止されるそうです。あたらしいPTAのような取り組みによって、児童の学校生活を完全に守る『あたらしい神戸方式』が生まれる社会になるといいですね。