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いのち輝く未来社会

平成最後の年末に想うこと

何を言うにも『平成最後の』になってしまう今日この頃、来年5月に予定されている新しい天皇の即位の礼までこの状況が続くのでしょうか。時代の移り変わりには、期待と追憶が入り混じった気分が続きます。

 

時代が移り変わっても遺したいものもあれば、早急に変えてしまいたいものもあります。古き良き時代の習慣を、伝統としてそのまま残すのか、現状に適合するように変革していくかは、いつの時代でも選択の難しい問題であると思います。

 

2020年開催の東京オリンピックも、2025年開催の大阪万博も、どちらも昭和の時代に日本で初めて開催されて、2度目の開催になります。1度目の経験と手法のどこを生かして、新しい手法や技術をどう取り入れるのかが、気になるところです。

 

前回の東京オリンピックでは、衛星放送やカラー放送の新技術が世界的に発信されました。今回は、4K・8K放送が世界デビューされることになりそうです。昭和の大阪万博では、アメリカ館とソ連館が超人気館でした。今度の大阪万博は、アメリカ館と中国館の組み合わせがそれに代わるのでしょうか。

 

時代が移り変わっても、変わらない形態もあります。例えば、四国八十八箇所巡礼のお遍路さんです。廻り方については、歩きの人もいれば、様々な種類のバスツアーの人も、タクシーや車を利用する人もいて、バラエティに富んでいます。しかしながら、金剛杖や菅笠といった装束は、ほとんどの人が古式ゆかしく楽しんでいます。

 

これに対して、時代が変わって変革してしまったものも多数あります。伊勢参りや富士登山がそれにあたると思います。どちらも江戸時代に流行った”講”や装束の伝統はまったく残っておらず、その工程も”全てを歩き”で楽しむ人など、ほとんど皆無です。

 

どちらにしても、その時代に合わせて人それぞれに思う存分イベントを楽しめれば良いのではないでしょうか。新しい年や新しい時代をどのように楽しんでいくかなど、いろいろ考えながら、明日からの大晦日や年越しを迎えようかと考えています。

 

 

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インターネット社会

年賀状って本当に日本の文化や伝統というものなのでしょうか。

年賀はがきの発行枚数が2003年をピークに減少しているそうです。携帯メールやSNSで年賀のやりとりをする人々が増えているということでしょう。このような傾向を、日本の文化や伝統が壊れてしまうと嘆く人々がいるようです。年始のあいさつを行う手段が変化しているだけなのに、と思うのですがどうでしょう。

 

この国では元々、大化の改新で遠くの知り合いと書状での年賀を行う習慣ができたそうです。中央集権国家として地方に赴任する役人が出現したので、畿内に残る知り合いとの年始のあいさつを行う手段が必要になったということだと、思われます。

 

書状で年賀のあいさつを行う習慣は、明治維新後に郵便はがきが出現してから、はがきの年賀状のやりとりに変化したらしいです。主に現在のような官製の年賀はがきが発行されたのは、第2次世界大戦後の1949年以降だそうです。

 

なあんだ、やっぱりね、と私は思います。知り合いと新年を祝いあうのは、この国の伝統行事ということで間違いなさそうですが、普段会えない知り合いとの年賀のあいさつをする手段は、年賀はがきに限らなくてよさそうです。

 

科学技術が発達した21世紀になったので、年賀はがきよりもインターネットでサクサクと、普段会えない知り合いに年賀をやりとりするように変化するのが自然な成り行きであると、思われます。

 

鉄腕アトムが天馬博士によって作られた『2003年』をピークにして、年賀はがきの発行枚数が減少している事実も、なにやら因縁というか、浪漫のようなものを感じてしまいますね…。

 

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インターネット社会

拡張現実がもたらしたことと、近い将来にもたらすもの

ポケモンGOが進化を続けています。登場するポケモンの種類が増えているだけでなく、クリアできるイベントの種類も頻度も飛躍的に増強され、とうとうゲーム機と連携するアプリケーションも発売されてしまいました。

 

バトルのたびにジムに集まる中高年のおじさんおばさんトレーナーが、孫や近所の子供たちに、育てたポケモンを分けてあげることができるまでになったようです。ポケモンGOの拡張現実は、ゲームに参加していない人には見えない社会の階層を、確実に拡げているように思います。

 

鉄道ファンに例えて言えば、乗り鉄、撮り鉄、録り鉄、降り鉄、車両鉄、駅鉄、時刻表鉄、駅弁鉄、収集鉄など、多岐にわたる切り口で拡がりを持っているようなものです。季節や地域ごとのイベントが定常的に開催され続ければ、ポケモンGOコミュニティとしてさらに安定すると思われます。個別のポケモンやイベント毎のファンの集いなども開催されるようになっていくかも知れません。

 

ポケモンGOの持つ、現実の地図上に独自の世界を創り上げる拡張現実のコンセプトは、もっと活用されるべきだと思います。この拡張現実を活用すれば、例えば居酒屋で、自分と同じ球団のファンがどこに座っているかをスマホに表示することもできるでしょう。そのようなアプリがあれば、旅先などで一人で居酒屋に入っても、楽しく過ごすことができるのではないでしょうか。

 

もっと複雑な条件を入力できるようにすれば、駅や大型商業施設で、同じ価値観を持つ異性を見つけるアプリが作れるかもしれません。そのようなアプリができれば、まさに『運命の糸』を、スマホに表示させることができるようになるということです。なんだか、とてもワクワクしてしまいますよね。

 

東京オリンピックなどの国際的なイベントがあるときも、道案内などのボランティアを登録しておいて、日本に訪れた人がスマホを見れば、すぐにボランティアを見つけて言葉に不自由せずに移動したり観光したりができるようにすることもできますね。

 

街の中を案内板だらけにするよりも、よっぽどスマートな方法だと思うのですが、いかが思われますでしょうか。

 

 

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いのち輝く未来社会

大阪万博2025と大阪万博1970とをつなげるモノをつくってみたい

55年の時を挟んで、大阪で2度目の万国博覧会が開催されます。今回のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」であり、前回のテーマは「人類の進歩と調和」でした。どちらも人類の将来を前向きに捉えるスローガンとなっています。

 

1970年当時、”中人”チケットで何度も会場に通っていた私は、時を隔てた二つの万博を連続性を持ったものとして表現できたら面白いと、考えています。あの時の熱気や活気を今度の万博で再現できれば、人々が今よりもっと元気になるように思うからです。

 

 

例えば、前回の展示物が現在ではどのように進化しているか、というようなものはどうでしょう。ワイヤレステレフォンからスマホに、人間洗濯機から介護用バスに、電気自動車からエコカーに、自動演奏からAI作曲に、等々。進化展示品は、かなりの数になりそうで楽しみです。

 

前回の会場と今回の会場とを実際につなぐものを作っても良いと思います。例えば、前回の会場跡のシンボルである太陽の塔は、大阪城の方角を向いて建てられているようです。それならば、新しい会場にも大阪城と繋がるシンボルを作ってみるのはどうでしょうか。

 

会場が人工島なので、灯台のようなモニュメントを建てるのも良いかもしれません。あるいは、会場内を横断する巨大な直線道路を作って、夜間には大阪城まで続く光の帯のように見える演出を施せば、かなりインスタ映えしそうですし、人気も出そうです。

 

寿命や長生きをテーマとするのですから、55年の時を経た人間を活用する手もあるでしょう。例えば、ボランティアサポーターとして、私たちのような前回の万博を経験している世代に、会場だけでなく関西一円でさまざまな案内役をさせるのです。

 

万博に来ている人の道案内はもちろんですが、関西のそれぞれの地域が55年の間にどのような変化を遂げたのか、これからもどのように変化していくのか、それぞれの地域に現在住んでいる人との交流についても積極的に行うのです。

 

万博会場を中心として、関西全体をコミュニケーションあふれる街につくり変えるような取り組みを行う。これこそが、万博によって「いのち輝く未来社会」を創り出す実践になるのではないかと、私は考えます。

 

大阪万博1970当時の熱気や活気を今度の万博でも再現できれば、関西だけとは言わずに日本全体で人と人とが手助けしあう世の中を創り出すことができれば、かがやく未来がすぐそこに来るように、私には思えます。『大阪万博2025』、とても楽しみです。

 

 

 

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情報リテラシー

そう言えば水道会社って、モノポリーの中でしか聞いたことなかったですね

水道法が改正されたそうです。地方公共団体が運営している水道事業の民間委託が、しやすくなったらしいです。住民の生活に不可欠な電気やガスは、昭和時代から民営化されていたのに、何でいまさらという感じが拭えないですね。

 

昭和の終わりから平成にかけて、電話・鉄道・煙草や郵便・高速道路など、数々の事業が民営化されてきました。それに水道工事は、修理会社でできるので、都市部は別にして、とっくの昔に民営化されているものだと勝手に思い込んでいたのでしょう。

 

民営化すると、地域ごとの水道料金差が拡大したり品質が低下することが懸念されるそうです。世界ではそんな例がたくさんあるそうです。本当にそうでしょうか。

 

地方公共団体と違って、民間会社は変幻自在です。合併を繰り返していけば、各地域の水道事業の特色を生かしながら、事業規模を大きくしていくことが可能です。事業規模を大きくすれば、水道料金や品質を守るために新規事業を展開していくことは、すぐにでもできそうです。

 

例えば、自然が豊富な水源の近くにリゾート施設や別荘地を併設して運営するとか、都市部のタワーマンションなどでは、昼間は太陽光発電によって屋上タンクに水道水を貯め、夜間に地下タンクに水道水を降ろして自家発電する省エネシステムを運営するとか、アイデア次第でいくらでも住民の生活を豊かにできるでしょう。

 

今でも日本には、それぐらいのポテンシャルがあるように思います。平成の初めからでも、民営化して置かなかったのかとも悔やまれますけれども、様々なインフラが進化を遂げている現在だからこそ行える変革もあるかもしれません。海外の水道会社に肩を並べるような日本の水道会社が現れることを、楽しみにしています。

 

 

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インターネット社会

携帯電話の通信障害だけ、なぜ陰謀説が流れるのでしょうか

先週の木曜日に、大規模な通信障害が発生しました。それから数日を経て、他の事件と関連づけた陰謀説があれこれ流れています。本当にそんなことがあるのでしょうか。

 

もちろん、原因の中に何らかの人為ミスはあったでしょうし、幾つかの条件が揃ってしまったために、通信障害の範囲が大きくなってしまったのでしょう。

 

今年9月の北海道の地震で発生した大規模停電と同じように、すぐに原因が明らかになったのにもかかわらず、今度の通信障害だけが陰謀呼ばわりされるのはなぜでしょうか。

 

大切なのは、今後同じことが発生したときのために、しっかりと対策を立てておくことであるはずです。北海道の停電の場合は、東日本大震災を教訓にした対策が完了する前に発生したということらしく、来年にはその対策が仕上がるということです。

 

今回の通信障害では、監督官庁である総務省が再発防止策の提出を求めたそうですが、政府としても今後の対策を考えるべきだと思います。例えば今回の場合、若者を中心にフリーWi-Fiを活用した人が多くいたそうです。

 

それならば政府は、東京オリンピックや大阪万博に向けて、フリーWi-Fiの拡充を図る事業を立ち上げてもいいのではないでしょうか。スマホを自在に操れる大臣もおられるので、この際ぜひ本腰を上げて政府主導でフリーWi-Fiを事業化してはどうでしょうか。

 

そうすれば、外国人観光客に対する強烈なアピールも行え、インバウンドの効果も想定外にアップすると考えますが、いかがなものでしょうか。