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アポ電強盗を撃退するため、こんな方法はいかがでしょう。

アポ電強盗が急増しているらしいです。事前に電話をかけてきて資産状況などを確認してから、強盗に押し入ってくるのだそうです。

 

見方を変えると、犯罪予告してから実行するという事件なので、地域の人々との間でアポ電があったことを周知していれば、犯人は直ぐに捕まりそうに思えますが、特殊詐欺特有の手口を使うために、つい騙されてしまうのでしょう。

 

アポ電を撃退するポイントは、次のようなことなのだそうです。
①自動通話録音機を使い、通話録音することを、電話をかけてきた相手に通知する。
②自動通話録音機がない場合は、常に留守電にしておき、後で電話をかけ直す。
③家族など親族を名乗る電話はいったん切って、その後に当人に電話をかけて、本人が電話したかを確認する。
④電話をとってしまった場合でも、現金の有無や資産状況に関する話は絶対にしない。

 

①と②は、犯人が直ぐに電話を切ってしまう傾向があるために有効なのだそうで、地方自治体で自動通話録音機を貸し出している場合もあるそうです。普段から用心が行き届いている家庭と考えて、犯人の側がためらってしまうのでしょうね。

 

ところが③と④については、犯人の側も充分に対策をしていると思われますので、実際にアポ電がかかってきたときに実行できるかどうかは、不安が伴います。これには普段からの練習が必要であるように思われます。

 

 練習のポイントは、犯人側のストーリーに安易に乗ることなしに、電話を切るタイミングをつかむことです。それには、こちらから犯人に質問を繰り返すと良いのではないでしょうか。

 

通常の特殊詐欺とは違って、犯人は住所も家族構成もそれなりに調査した後にアポ電をしてきていると思われますので、こちらの事情をごまかそうとしても犯人に見透かされてしまうことが多いと考えるほうが良さそうです。

 

 それでは、どんなことを質問すれば良いのかと言うと、まずは家族や親族という犯人の”名前”を聞いてみてはどうでしょう。もちろん、家族や親族には無い”名前”を呼びかけます。犯人はこちらをだますために、ウソをついていますので、こちらも多少のウソをついても許されるでしょう。

 

万が一、家族や親族が本当にお金に困って電話をかけてきたとしても、アポ電がかかってきたと勘違いしているのだと理解できるでしょうから、電話の相手は、自分が本人であるという証拠になる話題を自ら語り始めるでしょう。

 

ですから犯人には、『おまえは、ケンイチか、コウジか、それともゴンザブロウか?』という具合に、いきなり話しかけます。犯人が下調べしていなければ、どれかを選ぶでしょうし、下調べしていれば、『何を馬鹿なこと言っているのか、※※※に決まっているだろう』と言ってくるでしょう。

 

どちらの場合も次は、その名前をどんな字で書くのかを聞けば良いと思われます。自動通話録音機や留守電で電話を切るような用心深い犯人なら、このあたりで電話を切ってしまうでしょう。通話を録音されているかもしれないと考えるからです。

 

犯人が電話を切らないようなら、次に生年月日を聞きましょう。つまり、「お前を信用していないぞ」という明らかなサインを送るのです。犯人は観念して、電話を切ってしまうでしょう。

 

犯人がこの質問にも答えてきたら、親族の名前を知っているかどうかを聞きましょう。『いつもお前を可愛がってくれていた※※のおばさんの名前を言ってくれ』といった具合です。

 

いずれの答えも、ごまかして答えないようでしたら、こちらから電話を切れば良いでしょう。万が一にも、本人が電話をかけていたとしたら、急用なのですから、もう一度電話してくるでしょうし、こちらから確認の電話をすればよいのです。こちらの資産状況を言わされてしまう前に、犯人との電話を切ることが重要です。

 

犯人が、役所などの職員や警察を名乗ってくることもあるそうです。そのような場合は、知り合いがいれば、『××課の※※さんを知っているか』と聞けば良いと思われます。知り合いが誰もいなくても、適当な役所や交番の名前に好きなドラマやワイドショーの出演者などの適当な名前を組み合わせて言ってみれば良いと思います。

 

次には『すみませんが、どこの役所の(どの部署の)何さんでしたっけ』と聞いてみます。さすがにこの質問には答えるでしょうから、すかさず犯人に次のようなブラフをかけます。『それなら課長の佐藤さんに電話をかけてみます』と。

 

犯人がごまかし始めたら、すぐに電話を切れば良いでしょう。万が一、本当に何かを役所に納付しなければならないのなら、こちらから電話で問い合わせした後からでも、全く問題はありません。

 

もし、犯人が逆ギレして怒鳴ってきたら、こちらも普段からの不満をぶちまければ良いのです。『年金は減額されるし、物価は上がるし、役所からこんな電話がかかってくるし、いい加減にしろ!』とでも叫んでみたら、少しは気分もスッキリするし、電話も切りやすいでしょう。