カテゴリー
情報リテラシー

新型コロナウィルスと東京オリンピック開催の行方。

新型コロナウィルス感染が世界中に拡がりを見せています。人の移動を介して、一部の地域から全体へと拡散する傾向は、日本国内も他の国も地球規模でも共通のようです。

一方、新型コロナウィルスに対するスポーツ競技の対応は、プロスポーツでは無観客試合や開幕延期など、アマチュアスポーツでは競技大会そのものの中止が相次いでいます。

選抜高校野球では、一度は無観客試合を行うと発表しながら、感染者数の増加などの状況を考慮して、出場選手の安全が守れないという理由で中止となりました。応援団はいなくても甲子園で試合ができると期待した選手たちには、極めて無慈悲な結果になってしまいました。

あと4ヶ月半後に開催される予定の東京オリンピックに関しても、さまざまな発言や憶測が飛び交っています。しかしながら、「とんでもないこと」と不快感を示すのではなく、何時ごろどのような状況になったら延期や中止にするとか、何らかの対応を計画的に決めておくことは、無駄ではないと思います。

東京オリンピックと言いながら、オリンピック大会の華といわれるマラソンは、現在「緊急事態宣言」中の北海道で開催される予定です。戸外でのスポーツとはいえ、早朝からの競技ですから、宿泊先や移動中の選手の安全が守れるかどうかが課題になるはずです。

また、野球やテニス、サッカーのようなプロ選手が中心の競技では、無観客であってもモチベーションを保つことのできる選手は少なからずいるように思われますし、重量挙げやアーチェリーなどのような極端に集中力の必要な競技は、無観客のほうが実力が出せるかもしれないです。

しかしながら、普通に考えると、観客の声援がない状況で実力を出し切れるような選手がどれほどいるでしょうか。応援されているかどうかがはっきりしないのに、メダルだけ期待される選手がかわいそうに思いませんか。

それにもまして心配なのは、例えば日本で新型コロナウィルスが制圧されたとしても、各国のオリンピック選手が日本に遠征してくるでしょうか。なにしろ、このウィルスは陰性になっても再発する可能性があるのですから。

これとは逆に、日本で新型コロナウィルス対策が功を奏して新型コロナウィルスが一掃されたとしても、まだ新型コロナウィルス感染への対応に苦慮している国や地域からの選手や観客を、東京オリンピックに受け入れることができるのでしょうか。大会ボランティアの皆さんも対応に苦悩するでしょうし、日本国内をまたもや混乱に陥れることになると思われます。

オリンピックを国際的なスポーツの祭典として捉えるならば、日本国内の事情ばかり考えずに、他の国との情報交換も行いながら、第三者の意見も取り入れて、延期する道があるのか、中止するには何をどうすればいいのか、などの多方面の検討をすぐにでも始める必要があるのではないでしょうか。

オリンピックには多くの競技種目があり、個別の競技団体ごとに、それぞれ事情も異なるので、 延期や中止と言っても 足並みがそろわないかもしれません。どうしても今年に開催したい競技種目は無観客試合としたり、開催地を変更するなど、検討することは山ほどあります。

これに対して、オリンピックは1~2年後でも良いという競技種目は、延期するのも得策でしょう。史上初のオリンピック分散開催となるかもしれませんが、全ての競技が中止になるよりは理解を得やすいのではないでしょうか。

オリンピック協会の関係者やトランプ大統領が「延期」と言う言葉を使って助け舟を出しているうちに、それに乗っかっておくほうが、中止するしかなくなるような状況に追い込まれるより、よほど賢明であるように思います。

延期も中止もしなくて良い状況になれば、それはそれで良いではありませんか。何の検討もしなくて、こんなはずはなかったと言って何もかも手遅れになるより、はるかにマシであるように、私は考えます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です